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コーヒーの健康効果を引き出す方法。

食事と健康

コーヒー豆の煎り方は、ライト、シナモンといった浅煎りからフレンチ、イタリアンといった深煎りまで、その度合いによって8種類に分けられます。浅煎りは酸味が、深煎りは苦みが強くなるという味の特徴があるのですが、実は焙煎の度合いによって変化するのは味だけではありません。コーヒー豆に含まれる成分が変化し、期待される健康効果も違ってくるのです。

close-up of hand drip coffee

コーヒーの重要な成分であるカフェインは加熱しても含有量がほとんど変わらないのですが、ダイエットに効果的なポリフェノールであるクロロゲン酸は加熱することで含有量がどんどん減ってきてしまいます。そのため、クロロゲン酸を摂取したいのであれば浅煎りのコーヒー豆を選ぶのがベストです。反対に、深煎りすることで増える成分もあります。それがトリゴネリンです。トリゴネリンは加熱によって分解され、抗血栓作用を持つニコチン酸やリラックス作用のあるNMP(N-メチルピリジニウムイオン)などの物質へと変わります。こちらもしっかりと摂取したい成分です。

どちらのコーヒー豆にも、身体にいい成分が含まれています。そのため、1日の中で浅煎りと深煎り、両方のコーヒーを飲むのが理想的です。自宅に2つのコーヒー豆を用意しておくといいかもしれません。自家焙煎している通販サイトを利用すれば、コーヒー豆を好みに合わせて自家焙煎してくれるので浅煎りと深煎り、どちらも手軽に購入できます。

また、健康に配慮しながらコーヒーを楽しむなら抽出の方法にもこだわってみてください。ポイントはフィルターを使うこと。コーヒー豆には、コレステロール値や中性脂肪値を高めてしまうジテルペン類という精油成分が含まれています。フィルターを使えば、このジテルペン類をしっかりキャッチしてくれるので、口にする心配がなくなります。強く煮だしたコーヒーは高脂血症につながることもあるので、じっくりと抽出しましょう。身体に悪いというイメージの強かったコーヒーですが、今ではその健康効果が注目されつつあります。毎日の生活にぜひ取り入れてみてください。